Rippleはアメリカ全土の学校に対して、総額2900万ドルにのぼる寄付を行いました。寄付を仲介するNPO、DonorsChoose.orgを通して実現したこの寄付は、サイトで史上最大のものであり、これまでに登録されてきた寄付要請を全て清算するものでした。
しかし、どのような経緯でこの寄付が行われ、どんなプロジェクトに使われるのかは注目されていませんでした。
きっかけはDonorsChoose.orgの創設者・CEOであるチャールズ・ベスト氏による野心的な提案があったことです。ベスト氏は、学校教師が教室の必需品を取り揃えるのを手伝うという活動に賛同を示していた、RippleのCEOであるブラッド・ガーリングハウス氏に声をかけました。ガーリングハウス氏はこの提案に賛成し、ベスト氏をサンフランシスコに招き、Rippleの経営陣と話し合う機会を設けました。
そこでベスト氏は大胆な提案をしたのです。それは、サイトに登録された案件全てを清算してしまおう、というものでした。
その数週間後、Rippleはベスト氏の提案を受け入れ、寄付をしたのです。
Rippleの全面的な寄付によって実現されたプロジェクトの一つが、マサチューセッツ州スプリングフィールドのPhilip G. Coburn Elementary SchoolのDelong氏の提案によるLeveled Book School Libraryでした。この小学校の生徒の85%は支援を必要としており、中には長期間難民キャンプに住んでいる人もいました。この図書館は、Rippleの寄付によって実現され、多くの生徒が最新の本や資料を閲覧できるようになります。
Hawthorn Dual Language Schoolでは、生徒向けのChromebookが購入されました。全校生徒の60%がヒスパニック系であるこの学校で、Chromebookは個人学習の範囲を大幅に拡張することでしょう。
ロサンゼルスのMarina Del Rey Middle SchoolのHeather Vibbert氏のプロジェクトも実現されました。工作材料、DVD、個人用のホワイトボードなどが、寄付金を使って購入されました。
しかしVibbert氏が最も喜んでいたのは、Google Expeditions Kitでした。これにより、生徒たちは、バーチャルな修学旅行に出て、授業体験を深めていくことができるのです。
RIppleによる今回の寄付を享受した学校は16500校に上り、DonorsChoose.org史上最大の寄付となりました。
【Ripple News】Ask And You Shall Receive: Inside Ripple’s $29 Million Donation