巨額のビットコインが消失した事件でも有名な仮想通貨取引所『マウントゴックス』の元CEOマルク・カルプレス氏のネット資産は、約20万ビットコインを未だに所持していると考えられているため、数億ドルに達するのではないかと言われています。
以下、その詳細を解説していきます。
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85万ものビットコインが搾取されたという事実
多くの初期ビットコイン投資家は『マウントゴックス』という言葉に、未だに耳を傾けている人は多いのではないでしょうか。
ビットコイン史上最大の悪夢ともいえる『2014年のマウントゴックス倒産』は、なぜかそれ以降、その言葉を聞くことは少なかったように感じます。
しかし、実際は同氏とその被害者は裁判所を通じて、幾度となく戦いを繰り広げてきていました。
また、マウントゴックスは85万ビットコインが盗まれた影響を受けて『倒産した事実』は有名ですが、実はその後ソファの下から不意に見つけたかのごとく20万BTCものビットコインを発見したと報告しています。
そのため、このビットコインの所有権が現在争われており、取引所の顧客は自身の所有権を主張していますが、今現在は企業に属しています。
また、倒産後ビットコインの価値は約17倍に上昇しているため、理論上、同企業は負債者に対し、返済するための資金を持っているということになります。
マルク・カルプレス氏は『news.Bitcoin.com』に対し、「我々は、倒産申請を行う際、その法律上全ての金額を円に換算しなければなりませんでした。また、現在でもマウントゴックスに20万BTC分のビットコインは帰属しており、債券返却のための売却を行わなければなりません。
しかし、日々価格が変化していっていることもあり、このプロセスに関わっている誰もが最適なタイミングを見いだせていないのが現状です。特に最初のころは価格は下落傾向であり、上昇気味では無かったこともあります。」と述べています。
『マウントゴックスのビットコイン』が市場に与える影響
結果として、マウントゴックスはハッキングにより数千のビットコインを繰り返し失ってしまいました。
そして、倒産した企業は資産を大幅に安くして売却するのが一般的であるとされています。
仮にこの売却が行われた場合、市場にビットコインが大量に投下されるということになりますが、それに伴う市場への影響は低いと考えられています。
前例として、ビットコインの流動性が非常に低いときにFBIが闇サイト『シルクロード』から14万4千BTCものビットコインを押収したことがありました。
最終的にそのビットコインはオークションにかけられるも、大きな市場変動が起こることもなく、市場に返還されていきました。
マウントゴックス事件の最大の勝利者とは
長期的な戦いになることが予測されますが、裁判の結果によっては、マウントゴックスによって負債を負った被害者に向けて、支払いが行われることもあるでしょう。
しかし、仮にビットコインの価格が上昇し、返済後も資金が余った場合、その資金はマウントゴックスの最大のシェアホルダーの元へと入ってきます。
それは言うまでもなく、マルク・カルプレス氏のところにです。
倒産した企業のCEOのもとに、巨額な資金が舞い降りる前例など今までになかったことでしょう。
裁判の結果がどうであれ、最大の勝利者はマルク・カルプレス氏なのです。
以下、参照元サイトです(英語原文)。
【Bitcoin.com】The Only Winner in the Mt Gox Trial is Mark Karpeles