2017年12月27日Tokyo Otaku Mode Inc が発行した『オタクコイン』に関するプレスリリースが発表されました。
オタクコインという名称から多くの人から注目が集まっているコインです。
その内容、評価や意見、モナコインとの比較を通して、わかりやすく解説していきます。
【目次】
- オタクコインとは?
- オタクコインvsモナコイン
- 賛否両論の声
- オタクコイン準備委員会とは
- ICOは本当に行うのか?
- まとめ
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オタクコインとは?
オタクコインとは、『Tokyo Otaku Mode Inc』が発行した『アニメや漫画のクリエイターを支援するためのコイン』です。
アニメ、漫画、ゲームといった『オタク系コンテンツ』に特化したコインとして『オタクコイン』の名称がつけられ、2018年の春に行うICOを準備中と発表されています。
『Tokyo Otaku Mode Inc』とは、日本のオタク文化を海外向けに発信することをコンセプトに、日本のオタクカルチャーをメディア事業、翻訳事業等を通して発信している会社になります。
オタクコインの仕組み
入手方法として、アニメ視聴、コンテンツシェア、コンテンツレビューによる特典として入手できるようになっています。
または『オタクコイン発行局』から直接、円をオタクコインで購入することにより、入手できると考えられています。
利用の用途としては、買い物やイベント、プロジェクト支援、クリエイター支援等にオタクコインを使うことが可能となるでしょう。
オタクコインの目的は、12月27日に発表されたプレスリリースにて、以下のように書かれています。
本構想により、世界中のアニメファンやゲームファンなどのユーザーとクリエイター、関連企業などの産業界をスマートかつ密接に繋げ、文化の維持・発展に貢献していくことを目指します。
しかし、まだ『ICOを検討中』と発表されているため、詳細な解決方法や目的を達成するための手段はまだ明らかになっていません。
現在、発表されている内容では『以下の3つの特徴』があげられています。
見逃している良作に出会える
個人の趣味があった人同士をマッチングさせる場を提供することにより、多くのアニメ作品と出会う機会を作り出します。
アニメ制作に直接参加・支援できる「アニメ製作委員会2.0」の実施
オタクコインを通じて、世界中のアニメファンから支援を集め、私たちが窓口となって、アニメ製作委員会やパイロットムービーの制作をしてくれるアニメ制作会社などに資金提供を行う、これまでのアニメ製作委員会方式ともクラウドファンディングとも違う、新しい仕組み<アニメ製作委員会2.0>をつくります。世界中のファンとクリエイターがダイレクトに繋がることで、次のアニメ作品を生み出すプロセスに交わり、世界中のアニメファンが間接的にクリエイターを支援できる仕組みを構築していきます。
ファンとクリエイターがこのコミュニティで繋がり、直接ファンの声をクリエイターへ届けることが可能になります。
また、応援するクリエイターを直接支援することが可能になるそうです。
ファン活動がさらに楽しく
ファン活動では、今までにないファン活動を付与します。
AR(拡張現実)を通じて、宙に浮かぶオタクコインを獲得できるなどの楽しい要素や、オタクコインを著名な漫画家にデザインしてもらう等、通貨の新しいカタチを提供します。
モナコインvsオタクコイン
大きな注目を集めている『オタクコイン』ですが、すでに日本の『オタク』文化から生まれているもう一つの通貨があります。
それが『モナコイン』です。
特にtwitterでは「モナコインで十分で、オタクコインは必要ない」などの意見が議論されています。
なぜ『モナコインVSオタクコイン』という形になっているのでしょうか?
モナコインVSオタクコインという観点から、2つの仮想通貨の大きな特徴を比較してみました。
モナコイン
- 通貨の形態:ライトコインをベースとした仮想通貨。
- 関連するサービス:物が買えるサイト、Twitterで投げ銭できるサービス、一部の実店舗では利用できるなど。
- 誰が儲かるのか:モナコインの価値があがっていけば全員が儲かる仕組み。
オタクコイン
- 通貨の携帯:イーサリアム上で動くトークン。
- 関連するサービス:まだ不明。
- 誰が儲かるのか:運営会社、アドバイザー、協力会社と考えられます。
そもそもモナコインとは?
モナコインは2013年12月に、Mr.Watanabe氏によって開発されました。
そもそも、モナコインの最初の利用目的は、インターネット上掲示板『2チャンネル』などの書き込みに対し『チップを送金する用途』として作成されました。
そして、モナコインは企業単位で運営しているわけではなく、有志の人が集まる『コミュニティー』を主体として、運営がなされています。
同コミュニティーの公式サイトによると、以下の様にモナコインに関して説明しています。
モナーコイン(モナコイン)は、2013年12月に誕生した日本初の暗号通貨です。有名なアスキーアート、「モナー」をモチーフにしていますモナーコインは誰かが管理・運営する中央集権型ではなく、各ユーザーのPCで実行されるクライアントプログラムによって維持される『完全分散型の決済システム』です。
暗号通貨は世界的に投機的な面が強い傾向にありますが、モナーコインはユーザーによる様々なサービスの開発や、神社の建立、語呂合わせの投げ銭等、他のコインではあまり見られない使われ方が定着するなど、コミュニティ主体で発展を続けている暗号通貨です。
モナコインのさらに詳しい解説はこちら。
モナコイン(MONACOIN)って、結局なに?~モナコインという仮想通貨~
余談ですが、モナコインVSオタクコイン論争があるのは『オタク』コインという名称のせいという意見も出ています。
また、著名人もオタクコインに関する意見を述べています。
著名人/有名人の意見
筑波大学准教授でピクシーダストテクノロジーズCEOの落合陽一氏
筑波大学准教授、ピクシーダストテクノロジーズCEOの落合陽一氏がLivePicks(NewsPicksが運営するメディア)にて 、12月27日に話された内容の一部になります。
ビットコインならばプルーフオブワーク、イーサリアムならばスマートコントラクトといったように通貨としての大きなテクノロジー的特徴が見られなく、現状のビジネスモデルのままであると中央集権と変わらない。ポイントカードの仕組みとあまり変化がないと考えられる。
また、オタクに何かしらのインセンティブがなければ機能しないと考えられ、マイニングすることによって価値を創出する『オタクマイニング』なるものが開発されると面白い。
確かに、現状のビジネスモデルを見ると中央集権に近く、もっとオタクコインの利用者に利益がなければスキーム化は難しいと考えられます。
「まだ仮想通貨持ってないの?」有名ブロガーのイケダハヤト氏
暗号通貨の世界なんて始まったばかりなんだから、「モナコインで十分」という思考停止は純粋に謎ですね……。モナコインだって始まりの時点では、「ビットコインで十分」だったんじゃないでしょうかね。詳しく知りませんが……。
まぁ、オタクコインは名前が名前なんで可燃性高いのは否めませんがwただ!ICO銘柄として魅力的かどうかという点については、なんとも言えないのが現実かなと。いま出ている情報を見るかぎり「上場後に買えばいいかな~」という感じです。
トークン設計も未定の「検討段階」なのでどうこう言える段階でもないのですが……w ひきつづき動向に注目
ここでは 、オタクコインが反対されていることに関して、イケダハヤト氏自身が意見を述べています。
事実、オタクコインの名前によって加熱性があると考えられますが、オタクコインの仕組み自体まだ検討中であり、新しい価値創出の面白いICO案件だと考えているようです。
オタクコイン準備委員会とは
『オタクコイン』に関するICOを準備していくにあたり、多くのアドバイザーの方から協力をいただいているようです。
主なメンバーを紹介します。
真木太郎氏:アドバイザー/(株)ジェンコ代表取締役社長
”真木氏は、アニメの企画、プロデュースなどの事業を展開する株式会社ジェンコの代表を務め、自らも映像プロデューサーとして数々の作品に携わっています。昨年、大きな話題となったアニメ映画「この世界の片隅に」にはプロデューサーとして参加。プロデューサーに贈られる日本で唯一の賞である藤本賞の特別賞を受賞しています。
キズナアイ:バーチャルアイドル/PR親善大使
毎日のように白い空間から動画をアップロードし続けているバーチャルYouTuber。
日本のみならず、世界中のファンから注目を浴びている。チャンネル登録者数は延べ100万人を超え、総視聴回数は5,500万回。https://otaku-coin.com/
亀井 智英:Tokyo Otaku Mode Inc./共同創業者 / Chairman
1977年東京都出身。大学卒業後、サイバー・コミュニケーションズ入社、NTT アド出向、CGM マーケティング/デジタルガレージ出向、 2012年4月にTokyo Otaku Mode Inc.を米国デラウェア州にて創業CEO。
AnyPayとはテクノロジーを利用し、支払いを便利にしていくことがコンセプトの会社になります。
リモートで簡単に割り勘を可能にするアプリpaymoやスマホでのオンライン決算サービスpaymo bizなどです。
今回、AnyPayはICOコンサルティング事業として、オタクコインのICOをサポートしていきます。
経歴を見ると優秀な人が多く、オタクコイン準備委員会にはまだまだ優秀なメンバーが集まっています。
そのため、オタクコインの今回のプレスリリースもおそらく戦略的なものであり、今後の動向が期待されることでしょう。
当サービスでは、法律/会計観点からのスキーム検討、トークン発行システム、PR・マーケティング等、ICO実施に必要な機能をワンストップで提供することで、Startup~中堅事業の資金調達をサポート致します。
ICOを本当に行うのか?~ICOコンサルティング会社AnyPayが支援~
現在のところICOの実施時期は、2018年の春から夏頃を目指していますが、現時点でICO実施法人も未定であり、ICO実施の約束をするものではありません。段階を経ることで、これまで見えてこなかった課題や各国の情勢やICOへの見解の変化、法律やガイドラインの制定など、現時点では予測がつかないさまざまな事象が起こり得るため、あくまで、「実施に向けての検討を行っている」というステータスであることを改めてお伝えします。
今回ICOを『実施する』という様に発表をしなかった目的は、『ICOを検討』と発表したことにより、現状明らかになっているシステムを評価してもらい、その後の改善に当てるという意図が考えられます。
現に、twitterなどのSNSでは『オタクコイン』という名称からか注目が集まり、多くの賛否両論の意見が述べられ議論されています。
まとめ
オタクコインについて、様々な観点から分析・解説しました。
twitter上では様々な論争が繰り広げられていますが、他のICO案件とは違い『実施する』ではなく、オタクコインのICOは『まだ検討中』と発表されています。
その意図は様々な意見を取り入れ、今後の戦略に落とし込むためと思われます。
アドバイザーやTokyo Otaku Mode Incも、経歴を見る限り優秀な人と考えられ、今後の『オタクコイン』のICO展開には、非常に多くの期待が集まることでしょう。
今後のオタクコインに注目しておきましょう。